「秘密の森 비밀의 숲」〜16話 視聴終了。

2017.07.30 09:19|秘密の森
複雑でとても繊細だけど非常に面白い秀作ドラマでした。

ジャンルとしては検察ミステリーになるのでしょうが、登場人物の描かれ方がとても多面的で、人間ドラマとしてみても秀逸でした。
検察と政財界の癒着というテーマは、韓ドラでも近年よく扱われているけど、ステレオタイプな正義感検事と悪とのアニメ的な戦いにせずに、問題と「リアルに」格闘する職業人たちを細密に描いていました。

若くて目の保養になる男優さんは一人も出てなくて、ひたすら絵面は地味なんですが。
ドラマにあまり出ないチョ・スンウとペ・ドゥナが主演というだけで渋好みなドラマだとわかるのですが、内容もさらに渋いものでした。笑

星評価は、
★★★★★

ストーリーのなかにある種々の反転がみどころでもあるので、ストーリーには極力触れずネタバレを避けて感想をすこし。

秘密の森−01



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事件としては終盤まで2件しか起こらないのに、12話までは視聴者もだれが犯人なのか五里霧中状態におかれるので、非常に息苦しいドラマでした。
あとになって思い返すと、いろんなヒントが撒かれてなかったわけではないのですが、登場人物の言動が本心からのものなのかわからないことが多いので(実世界のリアルな人間もいろんな思惑を抱えてそういう振る舞いをしがちですが)、なかなか真相に迫れないというか・・・。
主人公のとても鋭利な頭脳をもつ検事でさえ、いろんな推測ミス、判断ミスがあり取り返しのつかない結果も招きます。

最終盤にきてやっと全体の絵が見えてくるという、ミステリーとしてとても緻密で上質なものでした。
終わりかたとしては、溜飲が下がるサイダーエンディング、というわけではなかったですが、現実との折り合いを考えればこれぐらいでもベストだったのかも。

記事なども絶賛されてましたが、検察庁の組織の論理や、そのなかの人間関係、検事たちの言動などがとてもリアルに描写されていたのが驚きで、作家さんがよほど綿密に取材をしたのだろうな、と思いました。
ちなみに脚本はイ・スヨンというひとで、新人作家だそうです。びっくり!

さらに、このドラマのオリジナルなところは主役のキャラクター設定。
脳手術の後遺症で、感情がない検事ファン・シモク(チョ・スンウ)。
客観的な捜査を進めるという意味ではこの職業にぴったりの性格なので、超優秀な検事です。
前半では、彼の空気を読まないふるまいが巧まざるユーモアを醸し出して、シリアスなドラマのなかで息抜き的に笑えました。
とくに、コンビを組むことになる女刑事ハン・ヨジン(ペ・ドゥナ)とのなんでもないやりとりがくすっと笑えたり、不意にこちらの泣きのツボを刺激したり、ドラマの見どころのひとつでした。このふたりはやはり上手い!

ほかの人物を演じる俳優それぞれも素晴らしかったです。
イ主席秘書官(このひとドラマのなかで肩書きが変わりまくりました。)役のユ・ジェミョン、その妻役のユン・セア、ユン課長役のイ・ギュヒョン(ドラマでみたことない俳優でとても新鮮でした)、安定の悪役イ・ギョンヨン、救いようのない検事イ・ジュニョクなどなど。

とくに、シモクの部下の女検事を演じたシン・ヘソンが印象にのこりました。
この女優さん、パク・ボヨンの「幽霊さま」や「青い海の伝説」にも出てましたね。
そのときはとくに印象的ではなかったけど。
今回の役柄は、最初は、ごくふつうの優等生のお嬢さん検事のように見えて、実は強い目的意識と不安定さをあわせもっている、なかなか難しい役柄だったと思うのですが、とてもいい演技でした。


私は後半になって、Netflixで、本国放映の直後に日本語字幕付きでみられると聞いて、そこで見たのですが、日本語がついてもなかなか理解するのが難しいドラマでした・・・。
時間があれば、もう一度1話からみて、いろいろまかれたヒントがどう回収されていったのかをチェックして見たいぐらいです。

のんびり見る・・というわけにはいかなくて、見る方にも集中力がいりますが、
見て絶対損はしないドラマです。夏休み中にいかがでしょう?オススメです。

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Comment

予想通り

面白かったし、名役者揃いでエンディングまで満足でした。
真犯人は誰か細かい伏線はあったにせよ、最終話までほぼ気付かないような想像を超えた筋立てに驚き、彼だけでも充分見ごたえのある登場人物でした。というか、本当の主役だったのでは?
この俳優さん、最近は本当に良く目にします。情けない役が多かったので、大いに印象が変わりました。

チョ・スンウは笑わない役で大変だったでしょうね。たまに横顔で口角が上がってても正面ショットになるとちゃんと無表情になっていて、苦労している様子が見えました。
特任の捜査チームの写真を南海でシモクが飾っていましたが、あのメンバーでいる時のみんなの和気藹々とした雰囲気が良くて、あの人が犯人と分かった時は、驚きというより切ない気持ちになりました。
(ネタバレしないように文章にするって難しいですね^^)

権力と金と政治の結びつきにうんざりする韓ドラが多い中で、陳腐な印象で終わらなかったことに何よりも満足したドラマでしたが、いかんせん難しかったので私もNetflixの無料期間が切れるまでもう一度見たいなぁと思っています(*^_^*) Windows10ならDLも出来るようです。

ソ検事&ガヨン、あれでも心入れ替えんかったんかい!というツッコミ(このくらいのネタバレは大丈夫ですか?)に加え、新検事長役の俳優さんが「怪しいパートナー」でバーバリーおじさんで出演していることを最近見つけて笑ってしまいました、なんて最後は変なネタで…


放送中のモノは何も興味が持てず、「再会した世界」「王は愛する」あたりは評判がいいですがイ・ヨニがダメだし、ユナもどうかな?という感じなのでついにリアルタイムは見るものが無くなってしまいました。
BSもいくつか録画しているものの「子どもが5人」くらいしか面白いものもなく、今日?から始まる「ウンパル」でまた笑って泣けるかなぁ…と私も少々韓ドラ離れが始まっているような状況です。

ゆまさんへ

コメントありがとうございます。

教えていただいたNetflixで楽しめました、ありがとうございます。

>権力と金と政治の結びつきにうんざりする韓ドラが多い中で、陳腐な印象で終わらなかった・・・

ほんとですよねーーこの手の素材のドラマは、ふつうは後半にはいるとガクンと質が落ちることが多いのですが、さすがに事前製作だっただけあって、クオリティが最後まできっちり維持されてました。

「本当の主役」のひとですが、1988など、コメディイメージなので、最初はとまどったんです。
表情もあまりないし。途中からはそのとらえどころのなさがいっそうこのドラマの影の部分をよくあらわしているようで、上手いなあ、と思いましたが。

新検事長!
なにげに途中からは、美味しいとこを彼が持っていきましたよねーーーでもバーバリなんだ!!爆笑。

被害者の息子役のひともうまかったし、演技で足引っ張るひとがゼロという稀有なドラマでした。

伏線では、最初の事件で犯人がいったん罪を業者になすりつけておきながら、隣家との境界に血をつけていった理由が最後までわかりませんでした。いずれは業者の冤罪をシモクに晴らしてもらいたかったから、ということでしょうかねー。でも自殺傾向のあった前科者をわざわざ選んだのはそこと矛盾するんですが。
・・・なんていう細かいところを気にしだしたら、エンドレスになりそうなドラマです。v-12


私はイ・ヨニ、大丈夫なので(というか、前にくらべて演技がましになってませんか?)。ヨ・ジングくんは安心してみていられるし。^^
それ以外のドラマはいまいち気がひかれません。
史劇は、高麗ものはどうも相性が悪くて。

そうそう、tvNのこの先のドラマで刑務所ものがあるらしいのですが、そこに、イ首席秘書官とユン課長がキャスティングされてるそうです。
ふたりして、壁の向こう側に落ちるんでしょうかね。笑



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★★ 「秘密の森」が終わってしまい、このあとはイ・ヨニの「再会した世界」を見るつもりです。わりあい評判が良さそうなので。 ★★ ★♪ここへのコメントのかたはこちらをクリック♪

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