太王四神記 21話 あらすじ
モヒカン怪力男のチュムチ。

←20話から。
うしろに覗いている小さいモヒカンアジョシもオカシイ!
青龍の守護神のクァンミ城主がミステリアス(でしかも男前
)なのとはちがって人間くさい守護神です。
白虎の神物の守護神のはずだけど、自分では気づいていないし。
それでも話が進むにつれ、タムトク王の一番の親友になってます。21話ではいい雰囲気になりそうなところ
を邪魔されて怒ってますが。
さて、いったい彼はいつ自分が白虎の守護神だと気づくのかしら?
以下、完全ネタバレです。

←20話から。
うしろに覗いている小さいモヒカンアジョシもオカシイ!
青龍の守護神のクァンミ城主がミステリアス(でしかも男前
)なのとはちがって人間くさい守護神です。白虎の神物の守護神のはずだけど、自分では気づいていないし。
それでも話が進むにつれ、タムトク王の一番の親友になってます。21話ではいい雰囲気になりそうなところ
を邪魔されて怒ってますが。
さて、いったい彼はいつ自分が白虎の守護神だと気づくのかしら?
以下、完全ネタバレです。
のこすところあと4話。いよいよ近づいてきました!
では21話、スタート。
ヨンガリョ邸。
ヨンガリョが白い装束で遺書を書いている。
『私は謀反の罪をずっと前に償うべきでした。天は少しづつ、陛下が真のチュシン王だと明らかにしています。
しかし私はそれを受け入れることができません。』
少し前に時間がさかのぼる……
………………………………………………………………………………
ヨン・ガリョが宮にいるコムル村の者たちに説明しながら書類を渡している。
「これは百済のクァンミ城の維持費用に関する書類で、もっとも重要なののは造船所に関するものです。これは造船所の管理についての書類です。これは各城への救援物資についての資料です。」
ヨン・ガリョは、王に頼まれたことは最低限すませてから死のうとしているんですね。
そのあと、ジュドとともにコムル村に出向く。
遺書の続き…
『もし天が全てをさだめるのなら、人間の苦労してすることは何なのでしょうか?天がチュシン王をはじめから定めておられるなら、いったいどういう基準なのでしょうか。』
秘密部屋に、大臣の紋章を見せて入る。
『私は陛下が私にくださった信頼をうらぎり、チュシン王の神物をいただくつもりです。そしてそれを息子に送るつもりです。
天が背を向けた我が息子に。
ホゲは神物の力を使えないでしょうが、それでも、言ってやるつもりです。いまや陛下は天の力にたよれないので、おまえは自分の力で王になれ、と。そうして人々に、みずから王を選ばせるように、と。』
朱雀と青龍の神物を取り出す。

神堂。
キハが大神官の象徴を神堂に置き、去る。
ヨンガリョ邸。
ヨン・ガリョがキハに神物(朱雀と青龍)が入った箱を渡す。
キハが去ると、ヨン・ガリョがゆっくり屋敷の中にはいり、名残惜しむかのように立ち止まる。
『以前、陛下はチュシンはペダル族の住む楽園だった、とおっしゃいました。陛下の信頼を裏切った私はそこに住む資格はございません。』
ヨン・ガリョが、妻の位牌の前で、酒を杯につぎ、毒を入れる。

妻に向かって杯をあげ、一気に飲む。
『我が祖国高句麗の王たる陛下、私はチュシン王を待っていたのではなく、自分の手で作りたかったのです。ええ…そうなのです。』
腰をおろしたヨン・ガリョ、そのまま息をひきとる。
アンデエ〜!ホゲがますます追いつめられてしまう……!!
…………………………………………………………………………
街中。
スジニとチョロが歩いている。
スジニは眠りから覚めたらしい。
「王のところへは行かない。行けないの。私は自分のやるべきことをやるだけ。誰が私を呼ぶのか知らないけど、やることがある、と思ってちょうだい。」と言って、困惑するチョロをおいて、さっさと歩み去る。
タムトク軍の陣
フッケがまた吠えている。
コランの部族との会談に王がでかけることに反対している。
「話があるなら、向こうから来させてください!高句麗の王たるものがたった七人の従者で敵地にいくなんて!」
タムトクはそれに答えず、指示をだしている。
「後燕の国境の兵は動かさないように。まだ信用できないので。問題はクァンミ城の造船所のことだが、ヨン・ガリョ殿がちゃんと処理してくれるでしょう。」
フッケが、自分が七人を連れてかわりに行く、と申し出る。
タムトクは、コランの部族たちと関係を築かねば、クンネ城に帰るしかなく、そのとき五千の軍が犠牲になる、という。
ヒョンゴがはいってきて、会談場所についてのコラン部族からの伝言を伝える。
幕営をはり、そのなかには四部族の十二人だけが入り、兵は中に入れない、という。
タムトクがフッケに七部隊を奇襲に備えさせるように命じる。
でかける時間になって、タムトクがともに行く書記に笑顔で声をかける。

「危険なときは私にくっついていろ。落ち着いてな。」
フッケがどうせならひとりでも戦えるものを連れて行ったほうがましだ、というが、タムトクは、なにか失敗したらそれを記録していれば間違いをくりかえさないだろうから、とフッケに言う。
そして、それが前にスジニが言った言葉だと気づく。
「一回目はミスですんでも二回目は罪になる。」と。
タムトク、最近はなにかにつけてスジニのことを思い出すようになってるみたい。恋しいのよね、きっと。
タムトク王、チュムチ、コ将軍、チュムチの部下、書記、タルグ、を連れて、コランの部族長との会談場所に行く。
書記の記録。
『アウセ平原で会談がはじまった。コランにきたときから計画していたとおりに。会談場の北方でも別の計画が実行されていた。』
ヒョンゴは風の向きをしらべている。
コムル村の者と兵の一団が馬でいずこかへ向かっている。
コラン軍とタムトクの会談場所。

天幕のなかにはコランの部族長たちがいる。
コランの部族連合の長(カーン)のアッティラがまず名乗る。
「挨拶などいらん。我らの土地で何をしているのだ?」
ひとりの部族長が怒りをあらわに、
「我が部族の半数が死に、村が全部焼かれた。カタキタイ部族はこの仇をかならず討つ!」と迫り、チュムチらと対峙、一触即発の雰囲気。
アッティラが、タムトクが渡してあった手紙をもち、
「高句麗の新王は正々堂々戦うより、策略が得意らしいな。聞こう!これは一体どういう策略なのだ?」
若いリーダーが横から、タムトクが死んだ部族民たちの葬儀を行っていたことを告げたため、アッティラは話だけは聞こう、という姿勢になり、タムトクに腰掛けるようにうながす。
「手紙にあるように、コランを地獄のようにしたヨン・ホゲというものが反逆者だというのは本当か?」とアッティラが聞く。
タムトクは、
「私の命令に従わず、そのためにわれわれの間に誤解が生じた。彼はその罪を償わねばばらぬ。」と答える。
ホゲ軍の陣
ヒョンミョンらコムル村の弟子たちが凧をあげ、風にのってホゲ軍に宣伝ビラをまく準備をしている。
会談場所
アッティラが、タムトクからの贈り物の籠をあける。
「こんなもので我らの殺された者たちを忘れろというのか?!」
タムトク、
「忘れてくれと言ったらどうする?
八部族連合で高句麗に勝てると思うのか?
この2ヶ月そなたらが見たのは、高句麗の反乱軍の力だった。
もし高句麗全軍を私が動かしたらどうなるか見たいのか?
カランを死人だけの土地にしたいのか?」と高飛車に言う。
アッティラ、怒りをあらわに、
「言いたいことはなんだ?!」
タムトクが、
「四部族のうちはじめに高句麗の弟になるのはどこだ?その部族はほかの部族を怖れなくてもよくなる。」と言うと、部族長たちは耳を疑う。「弟になるだって?!」

憤激した部族長たちがいっせいに剣を抜き、襲いかかるが、コ将軍やチュムチらにとりおさえられる。
絶対に高句麗に従属しないという部族長たち。
タムトクは、全く動じず、
コランの八部族がこれまで一度も手を結んだことがなく、お互いに殺し合い略奪し合ってきたこと、回りを豊かな大国に囲まれているのに部族民は飢えていることを指摘し、
「いったいいつまでこんな暮らし方をするのだ?!」と言う。
タムトクへの反感をあらわにした部族長のひとりが、
「民の名において仇を討つ!」と幕営の外に向かって叫ぶと、
いきなり舎の外を囲む布が落ちる。
周囲にはいつのまにか敵兵が取り囲み弓をつがえている。

タムトク、冷静に、
「高句麗と手を組んだらどうなるかを聞きたいか、それとも、私を殺してヨン・ホゲが王の高句麗にしたいか?」と聞く。
しばし考えたあと、アッティラが
「話を最後まで聞こう!」
タムトクは高句麗と同盟した場合の提案を説明する。市場をつくりそこではだれもが商売ができる、家畜と布・穀物・鉄を交換できる、と。
アッティラ、「高句麗王は商売にきたのか?!」とあざ笑う。
タムトクは、
「商売だと?私はクンネ城からコランの土地のど真ん中を通る道を造ると言ってるのだ、その意味がわからないか?!」と迫る。
アッティラは、
「結局俺たちにたすけてもらいたいのではないか?ホゲ軍を討つ自信がないから。」とみすかしたように言う。
しかしタムトクは動じず、
「私は自分の軍はいつでも呼び返せる。どうせ数日で四万の軍は私の元に戻ってくるから。」と落ち着いて話す。
タルグが角笛を吹く。
呼応して遠くから王軍の呼応する声が響いてくる。
「我が兵は約束通り、動かずに待っている、これが高句麗でいう約束だ!コランの言う約束とはこんなものなのか?」とアッティラを睨む。
圧倒されたアッティラは、かろうじて、
「ヨン・ホゲの首をもってこい。話はそれからだ。」と言い返す。
タムトク、威圧と説得、アメとムチ戦術。相手の反応は予想通りなのでしょう。
ホゲ軍の大部分の兵士たちが王軍に投降してくると予想して、こういう交渉をしているのかな。
ホゲ軍の陣
ヒョンミョンたちが凧をつかって、宣伝ビラ「王軍が四日以内に来る。」というビラをまいている。

兵士たちがそれを争うように拾い読んでいる。
ケマ隊長・チョクワンが通りかかり、ビラを読んで驚き、ホゲのいる本営に駆けてくる。
「いったい警備はどうなってるんだ、我々はこれを回収するから、おまえもなんとかしろ!」とホゲの側近のイルスに怒鳴る。
ホゲが奥から出てきてビラを見る。

ビラを握りつぶして、「タムトク、どこまでも正々堂々と戦わないつもりか…。」とつぶやく。
ケマ隊々士が外でビラを兵士の手からとりあげて回収しようとしている。
王軍は南に三日の距離にいて、五千の軍勢との報告。
将軍のひとりが、先制攻撃するかと聞くと、ホゲはそれが王ののぞむところなので、その罠にははまらない、という。
そして兵の動揺をおさえるように指示をする。
将軍たちが出て行ったが、なにか躊躇するようなチョックワンと目があったホゲ。
「不安なのか?」と聞かれ、チョックワンは、正直いえばそうです、相手が王で、王軍ですから、と答える。
ホゲは、
「王は私が降伏することなど望んでない。チョックワン、おまえのような者が私の首を切って持っていくことを一番のぞんでるのだ。そうしたいか?」と聞く。
チョックワンは言う。
「私たちが11才の頃に、ホゲ殿は後燕との戦争に出陣され、誰よりも速く走り、遠くに弓を射ておられ、ずっと笑顔でいらした…。そのときからあなたを見てきています。あなたはチュシンの星のもとに生まれ、我々とは違うのだと。私はあなたがどんな王になられるかを想像してきました。そう考えたことが反乱になったということですね。」

そして、「私はこれから地獄にいくことになるかもしれない。ついてきてくれるのか?」とホゲに聞かれ、「…後ろについていきます。」と答えるチョックワン。

チョックヮンの答えを聞き、なんともいえない表情になるホゲ。
外では兵士たちに動揺が広がっている。
「王の軍に戻れば王軍の一員になれるって。」「そしたら家に帰れるのか?」「ホゲ将軍が王になったら?」「傭兵が言ってただろ?陛下が三つの神物を手にいれたって。」「クァンミ城も占領したって。」「じゃあ家に帰れねえ!」などと口々にはなしあっている。
タムトク王軍の陣。
夜。
ずっと刀を研いでいるバソンに、タルビが食事をもってくる。
「仕事をやめてください!」
食事もせず、休みもしていないらしい。
そこにタムトクがコ将軍らとやってくる。
タムトクが心配そうにバソンに話しかける。
「お兄さんのことを聞いた。…大丈夫か?」
バソンが
「王さまに話をしていればよかった…でも本当に兄のいるところを知らなかったんです!王さまにくっついていれば兄のところへいけると思って…。
自分がこの手で、ホゲ、あいつに白虎の神物を渡してしまった…兄が命を賭けて守ろうとしたものなのに。
この手を切り落としたいくらいだ、ここに斧も剣もあるのに!」と泣きじゃくるバソン。

バソンの肩に手をおき、タムトクが、
「その手は自分のものだけではないのだから斬ることは許さないぞ。その手の持ち主がちゃんと食事もしてよく寝るように。」と言う。
すこし落ち着いたバソン。
タムトクはタルビに半年も野営が続いているホゲ軍の内情を聞く。
靴もすりへってぬげそうで、皮膚病が多く、肉などのいい食事は将校だけ、中でも一番の問題は水不足だと説明する。
うーん、すごいわ!タムトクは生まれながらのの王子なのにこういう細かいことに気づくのね〜感心。コ将軍の教育成果かしらん。でもこんなにいろんなことに目配りしてるから不眠症になるのよね。
タルビの情報でホゲ軍内の兵士の士気がさがっていることを推測して、タムトクはすぐに出発するように命じる。
「今出れば明け方までにホゲ軍まで一日で着く距離まで近づく。」と言う。

ホゲ軍の陣。
夜。
兵士たちが眠っている。
そこに郷愁をさそうような悲しげな曲が聞こえてくる。
起きあがる兵士たち。
その音楽でいっそう里心がついたらしく涙ぐむ者もいる。
その曲はコムル村のものたちが周辺で笛を吹いている。
これもタムトク王のさせている厭戦気分をつくる宣伝戦のひとつらしい。
ケマ隊が様子を探りにでてくる
「脱走だ!捕まえろ!」
脱走兵が見つかる。
チョックヮンが「脱走者はその場で処刑だ!」と叫ぶ。
しかし、その間にも馬を盗んで逃げる脱走兵がもでてきている。
タムトクの宣伝戦が奏功し、一般兵士たちに厭戦気分がひろがってきています。ホゲ軍の一般兵士の士気はさがる一方。沈む船からネズミが逃げ出す様相です。ホゲ、後手後手にまわっていて収拾がつけられない感じ…。
近くの集落。
逃げ込んだ脱走兵をケマ隊が追走。ほとんどが斬殺され、ケマ隊が去る。
それを近くの民家の入り口からそっと見ているスジニ。
はじめは見ないふりをしようとしたが、見かねたのか急に外に出て行く。
将軍のひとりが、
「脱走兵がふえていて、阻止できません。」とホゲに訴えている。
イルスも「警備をふやしてもっと脱走が増える前にとめないと!」と言う。
もうひとりの将軍が入ってきて、切羽詰まった様子で、
「脱走兵はみんな殺すんですか?!」と聞く。
「一刻も早く決断を!」とホゲに迫る。
つかまった脱走兵がホゲの前に連行される。

ホゲが、脱走兵たちに、
「なぜこちら側から太王軍に行こうとしたのか納得できる理由をいえば、生かしてやろう。」と言う。
ひとりの兵士が、勇をこして話す。
「私は…ただ、家に帰りたかったんです。母が年老いて…病気で、兄弟はみんな戦争で死んで…私ひとり…だから…!」
ホゲはその兵の胸ぐらをつかみ、「戦争で家族をうしなってない兵が何人いる?!敵が目の前なのに、みな命をかけてるのに、おまえはそれに背を向けて、うちに帰るだと?
…むしろ、高句麗の名分のために行くといえば助けてやったのに。
おまえの答えは間違ってたな…!」
副官のイルスが次々に脱走兵を処刑していく…。
「裏切りの代償は命だ!」と言い、ホゲが去る。
脱走兵数人が馬で逃亡中、ケマ隊につかまりそうなところで、行軍中のコ将軍の小隊と遭遇。
兵士たちが投降。
追ってきたケマ隊にコ将軍が告げる。
「ホゲ将軍に伝言しろ。陛下が到着する。将軍が陛下のもとに来て膝を屈せよ、と。」
去っていくケマ隊。

タムトク王軍の陣。
王軍はすでにホゲ軍の近くに来ている。
そこにアッティラが来る。二千の軍を連れている。
迎え出たタムトク。
アッティラ、
「兄弟になるかもしらん関係だから、助けようとおもってやってきた。
ホゲ軍の脱走兵を保護しているのはしっている。王はやりたいようにやれ。
我々がほしいものはひとつ!ヨン・ホゲの首だ!!我々はこの手で恨みを晴らして…」と言いかけるが
その言葉を遮って、タムトクは、
「ヨン・ホゲは反逆者だ。その首をとるのは高句麗の王のみ。おわかりか?」

そう毅然と言い放って、アッティラを睨んで、営舎にもどる。
タムトク王、モシッタ〜!
戸外で作戦会議中のタムトクら。
ヒョンゴがクンネ城からの手紙をもってくる。
タムトクが読み、
「…ヨンガリョが神物二つを奪った。…死んだそうだ、自分で命を絶って…。高句麗の最高の為政者を失った…。」
コ将軍とヒョンゴに、脱走兵の数を調べ、彼らを保護するようにと命じる。
さらに、
「父親の死を知ったらホゲが攻撃してくるだろう。そうなったら我々が不利だ。」と言いながら、軍を5百ずつの小隊に分けて移動するように指示。
さらに、
「一番の目標はホゲ軍を混乱させ攻撃を阻止、二番目はできるだけ多くの脱走兵をださせることで、一番ののぞましいのはホゲ軍内部から反乱軍がでることだが…。」と言う。
タムトク、ホゲ軍の兵力を減らし、全面対決を避け、犠牲を最小限にしたい、ということでしょう。
ヨン・ガリョが死ぬことは想定外で、ホゲ軍からの兵の脱落をじっと待つ時間がなくなってきたようす。
陣営の外れでチュムチとタルビがいる。
タルビはチュムチの上着をつくろっている。
チュムチの部下が「大将、出陣です。」と呼ぶ。
「いってらっしゃい。」とお辞儀をして去ろうとするタルビの腕をとってひきとめ、チュムチが
「話があるんだ。帰ってきたらする話が。話があって…」
ともたもた言っているところへ、タムトクが来る。

「チュムチ。いっしょに行ってくれ。」
邪魔がはいったチュムチむかっ腹で、王に向かって半分キレ気味に、
「ずっといっしょに来てるだろ、ずーっっと。
」と言う。
タムトクは
「ホゲに内密に会いに行く、コラン族に知られぬように。…行くぞ。」と言う。チュムチは驚いて、タルビに未練をのこしながら、タムトクのあとを追う。
ホゲ軍の陣。
本営の奥のホゲの部屋。
キハがいる。

ホゲがはいってきて、喜んでキハに近づこうとすると、さえぎるように手紙を渡すキハ。
「ヨン・ガリョ殿の最後の…。」
ホゲは驚愕。
「王があいつが父を処刑したのか?なんでだ?!」と叫ぶ。
キハは冷静に、
「自害されました。私がクンネ城を発ったあとで。私が、かつてヨン夫人があおったのと同じ毒薬をお渡ししました。」
ホゲ信じられず、キハにつかみかかる。

「あなたが父に毒を渡したと…!?」
「同じ事が前にもありました。先王が息子が王になるのを妨げるなと、自分の胸に朱蒙の剣を刺して、亡くなりました。」
「あなたがやったと言ったではないか…!」
「私ではありません。本当のことを言えなかったのです、天にさえも。」と言うキハ。
「ヨン・ガリョ殿は違いました。あなたさまを王にするようにと乞われました。」
外からチョックワンが、
「ホゲ将軍!西門が壊れました!兵がなだれをうって脱走してます。」と叫び、部屋にはいろうとして、サリャンにとめられている。
キハは「神物です。」と、箱に入った青龍と朱雀の神物を見せる。
さらに、上着の前をひらいてふくらんだ腹をみせ、
「そして…この子の父になってくれと頼みに来ました。」

ホゲは、「あいつの…王の…子か?」と絞り出すように言う。
キハは「クンネ城にはもう基盤がないので、よその土地で力をたくわえましょう。」と冷静に話す。
ホゲは衝撃でよろめきながら、「やめろ!」とキハに言う。
しかしキハはかまわず、
「いつも私にそばにいてくださるとおっしゃったでしょう。」
「やめろと言ってるだろう…!!」
「私のものになると。私がどんな姿になっても。」
ホゲはキハのほうを恐ろしいものでも見るような目でみつめ、
部屋の外に出る。
刀を握り「全軍、戦闘態勢だ!」と叫ぶ。
部下のイルスに将軍たちを集めろと命じる。
そして、いきなり刀を抜きサリャンに突きつけ、
「なかにいるあの女をすぐに連れて行け!二度と俺の前に姿をみせるな!!」と吐き捨てる。
部屋に残されたキハは急に腹をおさえ、苦しみ出す。
キハにあわてて近寄るサリャン。
将軍たちがホゲのもとにくる。
王軍へ帰還しようとする脱走兵があとをたたない状況。
ひとりの将軍が
「命令をとりけしてください。何千もの脱走兵を殺せない!高句麗の兵が高句麗の王軍のもとに行くのに、脱走といえぬ!」と
ホゲに直訴する。
チョックワンが、「いま目の前にいる人こそが王だ!」と叫ぶ。
後ろにいた将軍が、
「我らソンノ部族の長老から伝言がきた、我らは王軍に行く!」と宣言。

そのとき、
「太王軍が西から近づいてます。軍勢の数はわかりません。」
「コラン軍が南から近づいています!」と次々に報告が来る。
「王がカランと手を組んだのか!?」とチョックワンが驚く。
「スンノ、ソノ、クワンノの部族は決めた!王軍に行く!」
「我々はカランに、反乱軍になるために来たわけではない!」
ふたりの将軍が反旗を翻した。
「我らを止めるなら、討つ!」といい背を向けた将軍を
ホゲは突然斬りつける。
「…背中をみせるな…」とつぶやくホゲ。
すでに冷静に状況判断ができないようす。
さらにもうひとりの将軍、ホゲに向かって「こいつの首をとって王軍に行くぞ!と叫び、剣をぬこうとする。
それを止めて、チョックワンが叫ぶ。「反乱軍だ!」
ホゲ軍内は大混乱状態に陥る。
うーん、もうこの時点でタムトク王vsホゲの勝負あった、っていう感じ。
ホゲ軍は軍隊としての体をなしてない…トップのホゲが完全に冷静さを欠いてるし。この先もう離反する将軍や兵士たちをとめられないでしょう。
脱走兵が逃げ込んだ集落。
スジニが負傷兵を看病している。
神話時代のセオが負傷した仲間を看護していたのを思い出します。
そんなセオをファヌンが見初めたのよね〜。
スジニのあとをついてきているチョロも槍をかかえて座っている。
「ずっとついてくるの?自尊心ないの?」
スジニはタムトクが自分におなじことを言ったことを思い出している。
チョロが突然たちあがり、
「変な感じだ…ついているべきだった。不安だ…。」と言う。
なにかタムトクの身におこっていそうな胸騒ぎがするらしい。
スジニに「ここから遠くない。いっしょに行こう。連れてくるといった王との約束を守りたい。」と言う。
しかしスジニは
「ねえ、城主。頼みがあるの。
王さまには、スジニって子は見つからなかったって、言って。」

チョロが、
「おまえは王の恋人じゃなかったのか?」と聞く。
「次の世にはそうなるかも、もし毎日毎日祈っていたら。
ねえ、城主、王さまのこと頼むわ。一人で行きたがるけど、ずっとついていって、時々はいっしょに酒も飲んで。毎日一回は笑わせてあげて頂戴。
来世で恩は返すわ。会えて嬉しかった、来世で会いましょう。」
そう言って出て行くスジニの背を見送るチョロ。
王とスジニが恋人どうしではなかったとチョロ
にもわかったようだけど、スジニの王を思う気持ちが痛いように伝わってきて、いっそうチョロは切ないわね…。
チョロはスジニを連れて帰るのはあきらめて、一人でタムトクのもとへと急ぐ。
スジニ、集落の中で偶然キハとサリャンをみかける。
この集落はホゲ軍の陣の近くらしい。
キハは馬に乗っているが、具合が悪そう。
サリャンがキハを抱きかかえて、どこか屋内で寝かせ、
「助けてくれる女性をさがしてきます。」という。
いきなり近くの民家の主婦を無理矢理ひっぱってきて、キハのようすを見せる。

主婦はキハが出産間近だと気づき、「湯をもってくるように、サリャンに言う。
主婦がなにかをとりにその場をはなれたすきに、そのようすをみていたスジニがキハのそばに近づき、剣を抜こうとする…。
しかし苦しむキハがさしのべる手を思わず握ってしまう。
湯をもってサリャンがもどってくるとそこには大長老とファチョンの一団が待っていた。

タムトク王軍の陣。タムトクの執務室。
チュムチが入ってくると、タムトクが息遣いあらく苦しんでいる。
うなされたらしい。

タムトクはスジニのことをよく思い出しているけど、いまだにキハが苦しむとタムトクも苦しむのよね。心の奥底で、無意識にふたりはいまだにシンクロしています…。
to be continued・・・・
では21話、スタート。
ヨンガリョ邸。
ヨンガリョが白い装束で遺書を書いている。
『私は謀反の罪をずっと前に償うべきでした。天は少しづつ、陛下が真のチュシン王だと明らかにしています。
しかし私はそれを受け入れることができません。』
少し前に時間がさかのぼる……
………………………………………………………………………………
ヨン・ガリョが宮にいるコムル村の者たちに説明しながら書類を渡している。
「これは百済のクァンミ城の維持費用に関する書類で、もっとも重要なののは造船所に関するものです。これは造船所の管理についての書類です。これは各城への救援物資についての資料です。」
ヨン・ガリョは、王に頼まれたことは最低限すませてから死のうとしているんですね。

そのあと、ジュドとともにコムル村に出向く。
遺書の続き…
『もし天が全てをさだめるのなら、人間の苦労してすることは何なのでしょうか?天がチュシン王をはじめから定めておられるなら、いったいどういう基準なのでしょうか。』
秘密部屋に、大臣の紋章を見せて入る。
『私は陛下が私にくださった信頼をうらぎり、チュシン王の神物をいただくつもりです。そしてそれを息子に送るつもりです。
天が背を向けた我が息子に。
ホゲは神物の力を使えないでしょうが、それでも、言ってやるつもりです。いまや陛下は天の力にたよれないので、おまえは自分の力で王になれ、と。そうして人々に、みずから王を選ばせるように、と。』
朱雀と青龍の神物を取り出す。

神堂。
キハが大神官の象徴を神堂に置き、去る。
ヨンガリョ邸。
ヨン・ガリョがキハに神物(朱雀と青龍)が入った箱を渡す。
キハが去ると、ヨン・ガリョがゆっくり屋敷の中にはいり、名残惜しむかのように立ち止まる。
『以前、陛下はチュシンはペダル族の住む楽園だった、とおっしゃいました。陛下の信頼を裏切った私はそこに住む資格はございません。』
ヨン・ガリョが、妻の位牌の前で、酒を杯につぎ、毒を入れる。

妻に向かって杯をあげ、一気に飲む。
『我が祖国高句麗の王たる陛下、私はチュシン王を待っていたのではなく、自分の手で作りたかったのです。ええ…そうなのです。』
腰をおろしたヨン・ガリョ、そのまま息をひきとる。
アンデエ〜!ホゲがますます追いつめられてしまう……!!…………………………………………………………………………
街中。
スジニとチョロが歩いている。
スジニは眠りから覚めたらしい。
「王のところへは行かない。行けないの。私は自分のやるべきことをやるだけ。誰が私を呼ぶのか知らないけど、やることがある、と思ってちょうだい。」と言って、困惑するチョロをおいて、さっさと歩み去る。
タムトク軍の陣
フッケがまた吠えている。
コランの部族との会談に王がでかけることに反対している。
「話があるなら、向こうから来させてください!高句麗の王たるものがたった七人の従者で敵地にいくなんて!」
タムトクはそれに答えず、指示をだしている。
「後燕の国境の兵は動かさないように。まだ信用できないので。問題はクァンミ城の造船所のことだが、ヨン・ガリョ殿がちゃんと処理してくれるでしょう。」
フッケが、自分が七人を連れてかわりに行く、と申し出る。
タムトクは、コランの部族たちと関係を築かねば、クンネ城に帰るしかなく、そのとき五千の軍が犠牲になる、という。
ヒョンゴがはいってきて、会談場所についてのコラン部族からの伝言を伝える。
幕営をはり、そのなかには四部族の十二人だけが入り、兵は中に入れない、という。
タムトクがフッケに七部隊を奇襲に備えさせるように命じる。
でかける時間になって、タムトクがともに行く書記に笑顔で声をかける。

「危険なときは私にくっついていろ。落ち着いてな。」
フッケがどうせならひとりでも戦えるものを連れて行ったほうがましだ、というが、タムトクは、なにか失敗したらそれを記録していれば間違いをくりかえさないだろうから、とフッケに言う。
そして、それが前にスジニが言った言葉だと気づく。
「一回目はミスですんでも二回目は罪になる。」と。
タムトク、最近はなにかにつけてスジニのことを思い出すようになってるみたい。恋しいのよね、きっと。
タムトク王、チュムチ、コ将軍、チュムチの部下、書記、タルグ、を連れて、コランの部族長との会談場所に行く。
書記の記録。
『アウセ平原で会談がはじまった。コランにきたときから計画していたとおりに。会談場の北方でも別の計画が実行されていた。』
ヒョンゴは風の向きをしらべている。
コムル村の者と兵の一団が馬でいずこかへ向かっている。
コラン軍とタムトクの会談場所。

天幕のなかにはコランの部族長たちがいる。
コランの部族連合の長(カーン)のアッティラがまず名乗る。
「挨拶などいらん。我らの土地で何をしているのだ?」
ひとりの部族長が怒りをあらわに、
「我が部族の半数が死に、村が全部焼かれた。カタキタイ部族はこの仇をかならず討つ!」と迫り、チュムチらと対峙、一触即発の雰囲気。
アッティラが、タムトクが渡してあった手紙をもち、
「高句麗の新王は正々堂々戦うより、策略が得意らしいな。聞こう!これは一体どういう策略なのだ?」
若いリーダーが横から、タムトクが死んだ部族民たちの葬儀を行っていたことを告げたため、アッティラは話だけは聞こう、という姿勢になり、タムトクに腰掛けるようにうながす。
「手紙にあるように、コランを地獄のようにしたヨン・ホゲというものが反逆者だというのは本当か?」とアッティラが聞く。
タムトクは、
「私の命令に従わず、そのためにわれわれの間に誤解が生じた。彼はその罪を償わねばばらぬ。」と答える。
ホゲ軍の陣
ヒョンミョンらコムル村の弟子たちが凧をあげ、風にのってホゲ軍に宣伝ビラをまく準備をしている。
会談場所
アッティラが、タムトクからの贈り物の籠をあける。
「こんなもので我らの殺された者たちを忘れろというのか?!」
タムトク、
「忘れてくれと言ったらどうする?
八部族連合で高句麗に勝てると思うのか?
この2ヶ月そなたらが見たのは、高句麗の反乱軍の力だった。
もし高句麗全軍を私が動かしたらどうなるか見たいのか?
カランを死人だけの土地にしたいのか?」と高飛車に言う。
アッティラ、怒りをあらわに、
「言いたいことはなんだ?!」
タムトクが、
「四部族のうちはじめに高句麗の弟になるのはどこだ?その部族はほかの部族を怖れなくてもよくなる。」と言うと、部族長たちは耳を疑う。「弟になるだって?!」

憤激した部族長たちがいっせいに剣を抜き、襲いかかるが、コ将軍やチュムチらにとりおさえられる。
絶対に高句麗に従属しないという部族長たち。
タムトクは、全く動じず、
コランの八部族がこれまで一度も手を結んだことがなく、お互いに殺し合い略奪し合ってきたこと、回りを豊かな大国に囲まれているのに部族民は飢えていることを指摘し、
「いったいいつまでこんな暮らし方をするのだ?!」と言う。
タムトクへの反感をあらわにした部族長のひとりが、
「民の名において仇を討つ!」と幕営の外に向かって叫ぶと、
いきなり舎の外を囲む布が落ちる。
周囲にはいつのまにか敵兵が取り囲み弓をつがえている。

タムトク、冷静に、
「高句麗と手を組んだらどうなるかを聞きたいか、それとも、私を殺してヨン・ホゲが王の高句麗にしたいか?」と聞く。
しばし考えたあと、アッティラが
「話を最後まで聞こう!」
タムトクは高句麗と同盟した場合の提案を説明する。市場をつくりそこではだれもが商売ができる、家畜と布・穀物・鉄を交換できる、と。
アッティラ、「高句麗王は商売にきたのか?!」とあざ笑う。
タムトクは、
「商売だと?私はクンネ城からコランの土地のど真ん中を通る道を造ると言ってるのだ、その意味がわからないか?!」と迫る。
アッティラは、
「結局俺たちにたすけてもらいたいのではないか?ホゲ軍を討つ自信がないから。」とみすかしたように言う。
しかしタムトクは動じず、
「私は自分の軍はいつでも呼び返せる。どうせ数日で四万の軍は私の元に戻ってくるから。」と落ち着いて話す。
タルグが角笛を吹く。
呼応して遠くから王軍の呼応する声が響いてくる。
「我が兵は約束通り、動かずに待っている、これが高句麗でいう約束だ!コランの言う約束とはこんなものなのか?」とアッティラを睨む。
圧倒されたアッティラは、かろうじて、
「ヨン・ホゲの首をもってこい。話はそれからだ。」と言い返す。
タムトク、威圧と説得、アメとムチ戦術。相手の反応は予想通りなのでしょう。ホゲ軍の大部分の兵士たちが王軍に投降してくると予想して、こういう交渉をしているのかな。
ホゲ軍の陣
ヒョンミョンたちが凧をつかって、宣伝ビラ「王軍が四日以内に来る。」というビラをまいている。

兵士たちがそれを争うように拾い読んでいる。
ケマ隊長・チョクワンが通りかかり、ビラを読んで驚き、ホゲのいる本営に駆けてくる。
「いったい警備はどうなってるんだ、我々はこれを回収するから、おまえもなんとかしろ!」とホゲの側近のイルスに怒鳴る。
ホゲが奥から出てきてビラを見る。

ビラを握りつぶして、「タムトク、どこまでも正々堂々と戦わないつもりか…。」とつぶやく。
ケマ隊々士が外でビラを兵士の手からとりあげて回収しようとしている。
王軍は南に三日の距離にいて、五千の軍勢との報告。
将軍のひとりが、先制攻撃するかと聞くと、ホゲはそれが王ののぞむところなので、その罠にははまらない、という。
そして兵の動揺をおさえるように指示をする。
将軍たちが出て行ったが、なにか躊躇するようなチョックワンと目があったホゲ。
「不安なのか?」と聞かれ、チョックワンは、正直いえばそうです、相手が王で、王軍ですから、と答える。
ホゲは、
「王は私が降伏することなど望んでない。チョックワン、おまえのような者が私の首を切って持っていくことを一番のぞんでるのだ。そうしたいか?」と聞く。
チョックワンは言う。
「私たちが11才の頃に、ホゲ殿は後燕との戦争に出陣され、誰よりも速く走り、遠くに弓を射ておられ、ずっと笑顔でいらした…。そのときからあなたを見てきています。あなたはチュシンの星のもとに生まれ、我々とは違うのだと。私はあなたがどんな王になられるかを想像してきました。そう考えたことが反乱になったということですね。」

そして、「私はこれから地獄にいくことになるかもしれない。ついてきてくれるのか?」とホゲに聞かれ、「…後ろについていきます。」と答えるチョックワン。

チョックヮンの答えを聞き、なんともいえない表情になるホゲ。
外では兵士たちに動揺が広がっている。
「王の軍に戻れば王軍の一員になれるって。」「そしたら家に帰れるのか?」「ホゲ将軍が王になったら?」「傭兵が言ってただろ?陛下が三つの神物を手にいれたって。」「クァンミ城も占領したって。」「じゃあ家に帰れねえ!」などと口々にはなしあっている。
タムトク王軍の陣。
夜。
ずっと刀を研いでいるバソンに、タルビが食事をもってくる。
「仕事をやめてください!」
食事もせず、休みもしていないらしい。
そこにタムトクがコ将軍らとやってくる。
タムトクが心配そうにバソンに話しかける。
「お兄さんのことを聞いた。…大丈夫か?」
バソンが
「王さまに話をしていればよかった…でも本当に兄のいるところを知らなかったんです!王さまにくっついていれば兄のところへいけると思って…。
自分がこの手で、ホゲ、あいつに白虎の神物を渡してしまった…兄が命を賭けて守ろうとしたものなのに。
この手を切り落としたいくらいだ、ここに斧も剣もあるのに!」と泣きじゃくるバソン。

バソンの肩に手をおき、タムトクが、
「その手は自分のものだけではないのだから斬ることは許さないぞ。その手の持ち主がちゃんと食事もしてよく寝るように。」と言う。
すこし落ち着いたバソン。
タムトクはタルビに半年も野営が続いているホゲ軍の内情を聞く。
靴もすりへってぬげそうで、皮膚病が多く、肉などのいい食事は将校だけ、中でも一番の問題は水不足だと説明する。
うーん、すごいわ!タムトクは生まれながらのの王子なのにこういう細かいことに気づくのね〜感心。コ将軍の教育成果かしらん。でもこんなにいろんなことに目配りしてるから不眠症になるのよね。タルビの情報でホゲ軍内の兵士の士気がさがっていることを推測して、タムトクはすぐに出発するように命じる。
「今出れば明け方までにホゲ軍まで一日で着く距離まで近づく。」と言う。

ホゲ軍の陣。
夜。
兵士たちが眠っている。
そこに郷愁をさそうような悲しげな曲が聞こえてくる。
起きあがる兵士たち。
その音楽でいっそう里心がついたらしく涙ぐむ者もいる。
その曲はコムル村のものたちが周辺で笛を吹いている。
これもタムトク王のさせている厭戦気分をつくる宣伝戦のひとつらしい。
ケマ隊が様子を探りにでてくる
「脱走だ!捕まえろ!」
脱走兵が見つかる。
チョックヮンが「脱走者はその場で処刑だ!」と叫ぶ。
しかし、その間にも馬を盗んで逃げる脱走兵がもでてきている。
タムトクの宣伝戦が奏功し、一般兵士たちに厭戦気分がひろがってきています。ホゲ軍の一般兵士の士気はさがる一方。沈む船からネズミが逃げ出す様相です。ホゲ、後手後手にまわっていて収拾がつけられない感じ…。

近くの集落。
逃げ込んだ脱走兵をケマ隊が追走。ほとんどが斬殺され、ケマ隊が去る。
それを近くの民家の入り口からそっと見ているスジニ。
はじめは見ないふりをしようとしたが、見かねたのか急に外に出て行く。
将軍のひとりが、
「脱走兵がふえていて、阻止できません。」とホゲに訴えている。
イルスも「警備をふやしてもっと脱走が増える前にとめないと!」と言う。
もうひとりの将軍が入ってきて、切羽詰まった様子で、
「脱走兵はみんな殺すんですか?!」と聞く。
「一刻も早く決断を!」とホゲに迫る。
つかまった脱走兵がホゲの前に連行される。

ホゲが、脱走兵たちに、
「なぜこちら側から太王軍に行こうとしたのか納得できる理由をいえば、生かしてやろう。」と言う。
ひとりの兵士が、勇をこして話す。
「私は…ただ、家に帰りたかったんです。母が年老いて…病気で、兄弟はみんな戦争で死んで…私ひとり…だから…!」
ホゲはその兵の胸ぐらをつかみ、「戦争で家族をうしなってない兵が何人いる?!敵が目の前なのに、みな命をかけてるのに、おまえはそれに背を向けて、うちに帰るだと?
…むしろ、高句麗の名分のために行くといえば助けてやったのに。
おまえの答えは間違ってたな…!」
副官のイルスが次々に脱走兵を処刑していく…。
「裏切りの代償は命だ!」と言い、ホゲが去る。
脱走兵数人が馬で逃亡中、ケマ隊につかまりそうなところで、行軍中のコ将軍の小隊と遭遇。
兵士たちが投降。
追ってきたケマ隊にコ将軍が告げる。
「ホゲ将軍に伝言しろ。陛下が到着する。将軍が陛下のもとに来て膝を屈せよ、と。」
去っていくケマ隊。

タムトク王軍の陣。
王軍はすでにホゲ軍の近くに来ている。
そこにアッティラが来る。二千の軍を連れている。
迎え出たタムトク。
アッティラ、
「兄弟になるかもしらん関係だから、助けようとおもってやってきた。
ホゲ軍の脱走兵を保護しているのはしっている。王はやりたいようにやれ。
我々がほしいものはひとつ!ヨン・ホゲの首だ!!我々はこの手で恨みを晴らして…」と言いかけるが
その言葉を遮って、タムトクは、
「ヨン・ホゲは反逆者だ。その首をとるのは高句麗の王のみ。おわかりか?」

そう毅然と言い放って、アッティラを睨んで、営舎にもどる。
タムトク王、モシッタ〜!戸外で作戦会議中のタムトクら。
ヒョンゴがクンネ城からの手紙をもってくる。
タムトクが読み、
「…ヨンガリョが神物二つを奪った。…死んだそうだ、自分で命を絶って…。高句麗の最高の為政者を失った…。」
コ将軍とヒョンゴに、脱走兵の数を調べ、彼らを保護するようにと命じる。
さらに、
「父親の死を知ったらホゲが攻撃してくるだろう。そうなったら我々が不利だ。」と言いながら、軍を5百ずつの小隊に分けて移動するように指示。
さらに、
「一番の目標はホゲ軍を混乱させ攻撃を阻止、二番目はできるだけ多くの脱走兵をださせることで、一番ののぞましいのはホゲ軍内部から反乱軍がでることだが…。」と言う。
タムトク、ホゲ軍の兵力を減らし、全面対決を避け、犠牲を最小限にしたい、ということでしょう。ヨン・ガリョが死ぬことは想定外で、ホゲ軍からの兵の脱落をじっと待つ時間がなくなってきたようす。
陣営の外れでチュムチとタルビがいる。
タルビはチュムチの上着をつくろっている。
チュムチの部下が「大将、出陣です。」と呼ぶ。
「いってらっしゃい。」とお辞儀をして去ろうとするタルビの腕をとってひきとめ、チュムチが
「話があるんだ。帰ってきたらする話が。話があって…」
ともたもた言っているところへ、タムトクが来る。

「チュムチ。いっしょに行ってくれ。」
邪魔がはいったチュムチむかっ腹で、王に向かって半分キレ気味に、
「ずっといっしょに来てるだろ、ずーっっと。
」と言う。タムトクは
「ホゲに内密に会いに行く、コラン族に知られぬように。…行くぞ。」と言う。チュムチは驚いて、タルビに未練をのこしながら、タムトクのあとを追う。
ホゲ軍の陣。
本営の奥のホゲの部屋。
キハがいる。

ホゲがはいってきて、喜んでキハに近づこうとすると、さえぎるように手紙を渡すキハ。
「ヨン・ガリョ殿の最後の…。」
ホゲは驚愕。
「王があいつが父を処刑したのか?なんでだ?!」と叫ぶ。
キハは冷静に、
「自害されました。私がクンネ城を発ったあとで。私が、かつてヨン夫人があおったのと同じ毒薬をお渡ししました。」
ホゲ信じられず、キハにつかみかかる。

「あなたが父に毒を渡したと…!?」
「同じ事が前にもありました。先王が息子が王になるのを妨げるなと、自分の胸に朱蒙の剣を刺して、亡くなりました。」
「あなたがやったと言ったではないか…!」
「私ではありません。本当のことを言えなかったのです、天にさえも。」と言うキハ。
「ヨン・ガリョ殿は違いました。あなたさまを王にするようにと乞われました。」
外からチョックワンが、
「ホゲ将軍!西門が壊れました!兵がなだれをうって脱走してます。」と叫び、部屋にはいろうとして、サリャンにとめられている。
キハは「神物です。」と、箱に入った青龍と朱雀の神物を見せる。
さらに、上着の前をひらいてふくらんだ腹をみせ、
「そして…この子の父になってくれと頼みに来ました。」

ホゲは、「あいつの…王の…子か?」と絞り出すように言う。
キハは「クンネ城にはもう基盤がないので、よその土地で力をたくわえましょう。」と冷静に話す。
ホゲは衝撃でよろめきながら、「やめろ!」とキハに言う。
しかしキハはかまわず、
「いつも私にそばにいてくださるとおっしゃったでしょう。」
「やめろと言ってるだろう…!!」
「私のものになると。私がどんな姿になっても。」
ホゲはキハのほうを恐ろしいものでも見るような目でみつめ、
部屋の外に出る。
刀を握り「全軍、戦闘態勢だ!」と叫ぶ。
部下のイルスに将軍たちを集めろと命じる。
そして、いきなり刀を抜きサリャンに突きつけ、
「なかにいるあの女をすぐに連れて行け!二度と俺の前に姿をみせるな!!」と吐き捨てる。
部屋に残されたキハは急に腹をおさえ、苦しみ出す。
キハにあわてて近寄るサリャン。
将軍たちがホゲのもとにくる。
王軍へ帰還しようとする脱走兵があとをたたない状況。
ひとりの将軍が
「命令をとりけしてください。何千もの脱走兵を殺せない!高句麗の兵が高句麗の王軍のもとに行くのに、脱走といえぬ!」と
ホゲに直訴する。
チョックワンが、「いま目の前にいる人こそが王だ!」と叫ぶ。
後ろにいた将軍が、
「我らソンノ部族の長老から伝言がきた、我らは王軍に行く!」と宣言。

そのとき、
「太王軍が西から近づいてます。軍勢の数はわかりません。」
「コラン軍が南から近づいています!」と次々に報告が来る。
「王がカランと手を組んだのか!?」とチョックワンが驚く。
「スンノ、ソノ、クワンノの部族は決めた!王軍に行く!」
「我々はカランに、反乱軍になるために来たわけではない!」
ふたりの将軍が反旗を翻した。
「我らを止めるなら、討つ!」といい背を向けた将軍を
ホゲは突然斬りつける。
「…背中をみせるな…」とつぶやくホゲ。
すでに冷静に状況判断ができないようす。
さらにもうひとりの将軍、ホゲに向かって「こいつの首をとって王軍に行くぞ!と叫び、剣をぬこうとする。
それを止めて、チョックワンが叫ぶ。「反乱軍だ!」
ホゲ軍内は大混乱状態に陥る。
うーん、もうこの時点でタムトク王vsホゲの勝負あった、っていう感じ。ホゲ軍は軍隊としての体をなしてない…トップのホゲが完全に冷静さを欠いてるし。この先もう離反する将軍や兵士たちをとめられないでしょう。
脱走兵が逃げ込んだ集落。
スジニが負傷兵を看病している。
神話時代のセオが負傷した仲間を看護していたのを思い出します。
そんなセオをファヌンが見初めたのよね〜。

スジニのあとをついてきているチョロも槍をかかえて座っている。
「ずっとついてくるの?自尊心ないの?」
スジニはタムトクが自分におなじことを言ったことを思い出している。
チョロが突然たちあがり、
「変な感じだ…ついているべきだった。不安だ…。」と言う。
なにかタムトクの身におこっていそうな胸騒ぎがするらしい。
スジニに「ここから遠くない。いっしょに行こう。連れてくるといった王との約束を守りたい。」と言う。
しかしスジニは
「ねえ、城主。頼みがあるの。
王さまには、スジニって子は見つからなかったって、言って。」

チョロが、
「おまえは王の恋人じゃなかったのか?」と聞く。
「次の世にはそうなるかも、もし毎日毎日祈っていたら。
ねえ、城主、王さまのこと頼むわ。一人で行きたがるけど、ずっとついていって、時々はいっしょに酒も飲んで。毎日一回は笑わせてあげて頂戴。
来世で恩は返すわ。会えて嬉しかった、来世で会いましょう。」
そう言って出て行くスジニの背を見送るチョロ。
王とスジニが恋人どうしではなかったとチョロ
にもわかったようだけど、スジニの王を思う気持ちが痛いように伝わってきて、いっそうチョロは切ないわね…。チョロはスジニを連れて帰るのはあきらめて、一人でタムトクのもとへと急ぐ。
スジニ、集落の中で偶然キハとサリャンをみかける。
この集落はホゲ軍の陣の近くらしい。
キハは馬に乗っているが、具合が悪そう。
サリャンがキハを抱きかかえて、どこか屋内で寝かせ、
「助けてくれる女性をさがしてきます。」という。
いきなり近くの民家の主婦を無理矢理ひっぱってきて、キハのようすを見せる。

主婦はキハが出産間近だと気づき、「湯をもってくるように、サリャンに言う。
主婦がなにかをとりにその場をはなれたすきに、そのようすをみていたスジニがキハのそばに近づき、剣を抜こうとする…。
しかし苦しむキハがさしのべる手を思わず握ってしまう。
湯をもってサリャンがもどってくるとそこには大長老とファチョンの一団が待っていた。

タムトク王軍の陣。タムトクの執務室。
チュムチが入ってくると、タムトクが息遣いあらく苦しんでいる。
うなされたらしい。

タムトクはスジニのことをよく思い出しているけど、いまだにキハが苦しむとタムトクも苦しむのよね。心の奥底で、無意識にふたりはいまだにシンクロしています…。to be continued・・・・

をストレートに描くのが韓ドラ的かもね。しかも男がなかなか女をあきらめないところも、ね。
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