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【韓国映画】蜜陽、secret sunshine

2008.01.12 13:59|韓国映画
チョン・ドヨン主演の「蜜陽」(2007年イ・チャンドン監督)を見ました。カンヌ主演女優賞受賞作。
蜜陽
イ・チャンドン監督の作品は「ペパーミントキャンディー」も「オアシス」も、途中リタイアした過去があって、三度目の正直、おっかなびっくりで見たのですが…今回は大丈夫、どころか、すごくよかったです!
評判どおり、うち続く悲劇で精神的に深くダメージをうけていくヒロインを熱演して、さすがチョン・ドヨン、あっぱれです。
しかも、救いが全然ないようにみえる映画なのに、そこにソン・ガンホが一枚かむだけで、全然違う色あいが映画に加わっていたのが素晴らしい。
☆☆☆☆
以下ストーリーのネタバレあり。
夫を事故でうしなったあと、息子を誘拐されるという、極端な悲劇にであった人間をリアリティをもって描くために、シネのキャラが絶妙に設定されています。
一見、ごく普通の母親のようだけど、コドモの髪をひとすじだけ染めていたり、引っ越してきて初対面の近所の洋服店の店主にいきなり、店が暗いからインテリアを変えた方がいいと忠告したり、ちょっと変わった女?とおもわせる出だし。
そもそも、交通事故死した夫の故郷に引っ越してくるというのも、よくわからない心理。
その夫は生前浮気をしていたらしく、しかしシネはそれをみとめず、自分たちは家族どうし愛し合っている理想の家族だった、というフィクションにしがみついていて、ちょっと精神的に不安定?と感じさせます。
さらに引っ越してくるやいなや、土地を購入しようとして金があるふりをして(そのせいで誘拐犯を誘引してしまう)虚勢をはっているのも痛々しい感じ。

そのシネが、引っ越していくらもたたぬうちに、息子が誘拐殺人の犠牲者になって、精神が崩壊していきます。
その過程でいったんはキリスト教に帰依して救いをえたようにみえて、でも結局それも偽の救いで信仰にも裏切られて、さらに追いつめられていくシネ。
事件までのキャラクターの伏線と圧巻のチョン・ドヨンの演技で、シネの精神的な崩壊が容赦ない説得力をもって描写されてます。
シネをみていると、どこまでいってもこれはもう絶望しかない、と思わせられるのですが…。

そのシネにちょっかいをだす修理工場のキム社長役のソン・ガンホ
シネのまわりをうろうろするだけ、といってもいい役柄なのだけれど、
「俗物さかげん」と「下心ありありかげん」と「いいひとさ加減」が絶妙な配分で、『シネの好みのタイプでは全然ない』らしいのに、つかず離れず絶妙な間合いでシネに寄り添うアジョッシ。
結局はこのソン・ガンホの存在がシネにとっても、シネの悲劇をみている観客にとっても、最後には大きな救いになりました。
ソン・ガンホ、演技が上手い云々を越えてます。
どうみても、キム社長そのものにしかみえない、蜜陽にいったら、ほんとにこういうひとがいるような気がしてくるもの。

宗教の偽善を容赦なく木っ端みじんにしているので、社会派映画?にもみえるけど、それよりも人がどうやって悲劇をうけとめるかを真正面から描いて、しかも希望も少しのこしているヒューマン映画だと思います。

それにしても、韓国の人達は、こんなふうに近所同士濃密に接するんでしょうか。
子どもを誘拐犯に殺された母親に、その後も臆せず躊躇せずつきあっている描写があって、なにはともあれ遠慮が先にくる日本とはずいぶん違う国民性なんだなあ、と驚きました。

キム社長

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Comment

最強コンビ!!

この映画komachiさんの言うようにチョン・ドヨンの神がかりな熱演もすごいけど、やっぱり彼女の演技を受け止めるソン・ガンホの自然体の演技があってこその映画ですよね。

『殺人の追憶』のときも思ったんですけど、ソン・ガンホってもうその役以外の人に見えないっていうすごさがあると思う。

シネは子供を失ってキリスト教のサークルに入るけど、結局それにも嘘臭さを感じてサークルの友人のだんなと不倫するでしょう。
その後、やけくそみたいにソン・ガンホの家に行って誘惑するけど、ソン・ガンホはシネを本気で怒る。

本気でシネのことが好きだから、そんな状態でそんな関係になることが許せない。
ボロボロの状態になった時に、シネを支えてくれる人がいてよかったっていう気持ちになりました。

誘拐犯人からシネに電話があった時に、会社で体くねらせて踊りながらカラオケ歌うソン・ガンホもおかしかったし・・・

二人の演技をじっくり見る大人の映画って感じですね。

ガンホワールド♪

murukogaさん、こんにちは。
ソン・ガンホ、ほんとにすごいですね。
>もうその役以外の人に見えない…
まさに、それ。俳優さんにとっては最高の誉め言葉ですね。

>シネを支えてくれる人がいてよかったっていう気持…
まったく同じ!不倫のところとか、美容院で犯人の娘と遭遇したあたり、あまりにも悲惨なシネが直視できなかったけど、最後にはキム社長の存在がきっとシネを救ってくれるだろう(はっきりとは映画では描かれてないけど)と思えて、ほっとしました。

そうそう。踊るソン・ガンホ、おかしかった。あのときのシネの呆然とした表情演技もすごかったです。

主演賞とった「優雅な世界」も見てみたいとおもってます~。^^

ソン・ガンホがチョン・ドヨンの金魚のフンのようにどこにでもくっついていく様子が面白おかしかったです。
それと現代韓国のキリスト教への風刺が見てとれたのも興味深かったです。
野外集会でかけたCDの「嘘」には爆笑しました。
人間の弱さと許しを上手に描いていると思いました。救いがないようでいて実はあるようなラストの意味も深いですね~。

コジンマル~♪♪

kamokoさん。
>金魚のフン…
キリスト教なんてなんの関心もなさそうなのに、ちゃっかり駐車場整理までしちゃってねー。v-8ほんとに憎めないオジさんです。「それはそれ、これはこれ」っていう感じで、悪友たちと集会のはしっこでタバコ吸ってるシーンも可笑しかった。

そうそう、CDの嘘!v-408ヤケになっててもCDの選び方は絶妙でしたね。^^

やっぱりあのラストシーンは救いを意味してるんでしょうね。

Komachiさん、
この映画は<オアシス>の監督が作ったというので、見ました。チャン ドヨンがりんごを食べながら、自分を傷つけた後、家の外に出て行き、<助けてください。>と通りがかりの人に言うシーンでは、私も涙がでました。誰も彼女を助ける事の出来ない絶望的なシーンでしたよね。チャン ドヨンの名演技も素晴らしかったですが、皆さんが言われてるように、<俗物>のソン ガンホはポッ、と出てきて、その場にいつも居た様に見えて、本当に素晴らしかったですね。イ チャンドン監督って、私達にそのままの人間の営みを見せてくれ、見る側の視聴者の感じるままにさせてくれる人だなー、と思います。ちなみに私は<オアシス>の方がより衝撃的でした。

これはよかったです

苦手の^^;;イ・チャンドン監督ですが,これはとてもよかったです.
チョン・ドヨンはさすが,の演技でした.
ソン・ガンホの映画は,「殺人の追憶」「グエムル」くらいしか観てないのですが,これもふくめてどれもみんなよかったです.もっと彼の出てるものを観たいのですが..
ドラマをみてるとやっぱり時間が足りませんね.>_<
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★★ 「秘密の森」が終わってしまい、このあとはイ・ヨニの「再会した世界」を見るつもりです。わりあい評判が良さそうなので。 ★★ ★♪ここへのコメントのかたはこちらをクリック♪

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