映画・子猫をお願い

2006.08.25 13:40|韓国映画
MISAでウンチェの脳天気な姉、スッチェを演じたオク・ジヨンが出演してると知って
「子猫をお願い」(2001年公開)
を見ました。
高校を卒業した五人の少女たちの青春群像を描いた作品です。

オク・ジヨンが演ずるジヨンはスッチェとは対照的な内向的な役柄です。
ジヨン

(写真はクリックすると大きくなります)

出演はベ・ドゥナ(テヒ) イ・ヨウォン(へジュ) オク・ジヨン(ジヨン)、
イ・ウンシル、イ・ウンジュ (双子の姉妹)
監督は、女性監督の チョン・ジェウン


あらすじは…

一人でいることを好み、容易に心を開かない神秘な動物、猫。そんな猫に似た20歳の5人の彼女達 愛の夢想家テヒ、美貌の野心家ヘジュ、神秘的なアウトサイダーのジヨン、陽気な双子ピリュとオンジョ。高校を卒業して別々の生活を送っている5人だが、それぞれ将来への漠然とした不安を抱えている。事あるごとに集まっては、時にぶつかり合いながら友情を育んでいる彼女達を結びつけているのは拾ってきた1匹の猫。捨て猫のティティと共に過ごした時間、生活は予想も出来ない方向に流れていくけれど、悩みながらも彼女達はそれぞれの道を見つけていく…。
amazon dvd 内容紹介より)

一応主役はテヒ(ペ・ドゥナ)だと思うし、彼女の演技(というにはあまりにも自然)はすごくよかったのですが、
ジヨン役のオク・ジヨンも素晴らしかった。

夢と現実のへだたりに悩む五人のなかでもジヨンの環境が一番シビア。高校卒業後就職した会社がつぶれて失業。
両親もいなくて年老いた祖父母と仁川のスラムの壊れそうなバラックに住んでいる極貧生活。
テキスタイルデザイナーになりたいと夢想しているけどどう考えても夢にちかづけそうにない現実。
そんな彼女は、とくに証券会社でバリバリ仕事をしているようにみせているへジュと、会うたびに衝突します。
ジヨンの強い不安やいらだち、誰に対するともいえない怒りや孤独が、オク・ジヨンの表情からぴりぴり伝わってきます。

印象的なのはホームレスの女性に会ったとき、遠洋航海の船に乗りたいという自由人のテヒは「(ホームレスは)自由そうにみえていい」というのに対して、ジヨンは「自分が将来、そうなりそうで怖い・・。」というシーン。

二人


ジヨンには不安というよりはもっと現実的な恐怖があるのだと感じさせられます。一方、テヒのほうは経済的には中流の家庭にいるので具体的に生活を想像できないのかもしれない…。
テヒはジヨンのようすから彼女が困窮していることを知っていて、いろいろ、きづかってはいるけれど、ふたりの間にはやはり隔たりがあると思わせるシーンです。

そして、こちらは中国系の双子姉妹。
五人のなかの緩衝材的存在です。
手作りアクセサリーを売って生活してるようす。
彼女たちが出てくると、あんまりそっくりなんで、なんだか人形みたいで、つい笑っちゃいます。
twins



そして…
へジュ


現実の生活をうまくやっているようにみえるし、自分でもそう思っているへジュでさえも、その立っている場所がみかけほど盤石ではない…。
このへジュ役のイ・ヨウォンが「ともさかりえ」そっくり。


そして、映画は後半になって、ジヨンにさらなる悲劇がふりかかり、
子猫も彼女らの間を転々とすることになります。

子猫


…………………………………………………………………………………

この映画をみると、やはりつい自分の高校時代の友達のことをおもいだします。私も高校三年間の親友が四人いて、五人組でした。
そのころはケイタイもメールもなく、会うとぐだぐだとおしゃべりするのが常で、でもそれだけで、なんであんなに楽しかったんだろう…。

その後、おたがい忙しい時期は数年間年賀状だけという時期もあったけど、会えばすぐ、まったく気をつかわず、ン十年前と同じノリで話せるというのが不思議です。
そのなかのひとりは三年前病気で亡くなってしまったけど、今でもつい「五人組で会おか~。」と言ってしまいます。

…………………………………………………………………………………

映画のほうは、ラストシーン、季節も進んで、軽装になったジヨンとテヒ。
未来への希望や稀有な友情も感じさせる、爽やかな終わり方でした。
出発



女性なら、たぶん自分の高校時代をノスタルジックに思い出させてくれるぶん、☆が多めで、
おすすめ☆☆☆☆
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Comment

ああぁ。

この映画ずっと気になっているんです。
でもなんか見れなくて・・・
こうなりたくない姿、今はこうなっていない姿、でもちょっと気を緩めるとそうなってしまいそうな姿・・・
ずっと私の中にあるもので・・・
ティーンエージャーを遥かすぎても、直視できないものが自分の中にあるんですねぇ・・・

ぜっんぜn関係ない話題で申し訳ないのですが
ムヒョクヌナ、MISAを見終わって、何故かずっと心に残っているのが彼女です。
あの方、他の作品、ご存知ですか?

青春

こんばんは~。
私のもってる雑誌の情報だけなのですが
チョン・へジン76年生まれ。いまは舞台が多い女優さんらしいです。
02年MBC「勝手にしやがれ」
「ジャングルジュース」02年
「私の人生で一番美しい一週間」05年
「奇跡の夏」05年などに出演…となってます。

「子猫…」最初、五人が卒業のときに騒いでるシーンではじまるのですが、それをみて、ふわーっと、自分の昔をおもいだしました。
これをみたらそういう風になるひと多いんじゃないかな。

私たち五人組はそのあと進学して、シビアに社会と向き合うまでには時間があったので、ジヨンたちみたいな感じにはならなかったのだけど…。i-228

ところで、suppinさん病気療養中だけど元気なのね~^^。
一応(笑)、お大事に~♪

ご無沙汰です♪

suppinさん、ご病気だったのですか?
お大事になさってくださいね。
komachiさまのレビューを読んでいるとスッチェオンニとはまったく違う人物像が浮かんできますね。
suppinさんも書かれていますが、ドラマを観終わったあとで気になる脇役というのが韓国のドラマには多いような気がしますね。
「初恋」のヌナもよかったな・・と思いますし。
この「子猫・・・」は以前、新聞で褒めているのを読んだことがあります。「イルマーレ」や「春の日は・・・」も録画したきり観てないので、そっちが見終わったら挑戦してみたいですね。

きになる脇役

…っていますよね。
そうそう初恋のヌナも上手だった・・。
↓ちょっとまえに書いた「バリでの出来事」のミヒ役の女優さんも。

このスッチェ=オク・ジヨンさんをみていても、ほんとにいろんな役柄をできる女優さんという職業の魅力がわかりますね。
素の自分と全然違う役柄で、
人生を追体験みたいにできるんですもんね。

この映画「子猫…」、批評家すじに評判がよかったようです。^^

すっちぇ?

komachiさん、こんにちは~。
一番上の写真がスッチェですか?
この写真の雰囲気はぜんぜん違いますね~。
だってスッチェっていうと、トイレでお腹壊しているシーンが
頭に焼き付いていて・・・i-229

この映画、komachiさんの感想読んで、益々見たくなりましたよ!
私の大好きなペ・ドュナ出てるわ~。
この記事読んで思ったんですけど、韓国っていうと、
日本とは違う文化を持っていて、気性も激しくて、私達とは
違う感覚の人たち・・・って思ってましたけど、
歳頃の女の子達は、日本も韓国もなんら変らないのかもしれませんね。
隣国の映画ですけど、自分の昔を思い出して懐かしんでいる
komachiさんを見て、ますます韓国が近くなったような気がして
ちょっとうれしかったですi-228

話は変りますが、>祖父母と仁川のスラム
って読んで、そういえばジソブもソウルから仁川に引越ししたんだったか。
仁川って今は空港があるところでしたっけ?
出来る前、昔はどんなだったのかしら。
ジソブも苦労したのかな~・・・なんて考えてしまいました^^

cocisさんへ

こんにちは~。
私はスッチェi-236が見たくてDVDを見たのですが、cocisさんの好きなペ・ドゥナもよかったです、私は彼女の作品は初めてみましたが、存在感があるのにすごく自然な女優さんですね。この役柄にもぴったりでした。i-233

>仁川って今は空港…
そうそう、おおきな国際空港ですよね。
この映画では仁川港のほうが出てくるのですが、東南アジアや中国などから船でくるひとの玄関口なんでしょうね、猥雑で外国人がいっぱいで…っていう街柄に見えました。
証券会社に勤めるへジュが仁川を嫌って、ソウルに引っ越した、という設定にもなっていました。


>ジソプもソウルから仁川に引越…
そうなんですか?知りませんでした。
時間的には通勤も可能なくらいの距離なんでしょうが、↑のへジュのようにソウルに住む自体がステータスみたいなので、ソウルから引っ越すというのは、cocisさんの言われるように苦労したのかもしれませんね。
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イ・ウンジュ

イ・ウンジュは、凛とした雰囲気が魅力の正統派美人女優です。

イ・ウンジュ

イ・ウンジュは、知性的な雰囲気が魅力の正統派美人女優。

イ・ウンジュ

イ・ウンジュは映画「バンジージャンプする」でイ・ビョンホンと共演し、芯の強い女性を演じました。
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★★ 「秘密の森」が終わってしまい、このあとはイ・ヨニの「再会した世界」を見るつもりです。わりあい評判が良さそうなので。 ★★ ★♪ここへのコメントのかたはこちらをクリック♪

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